2024明治安田J1リーグ第11節

2024明治安田J1リーグ

2024.5.3

セレッソ大阪

レオ セアラ (71')

1

HOME

FULL TIME

1

0-1

1-0

北海道コンサドーレ札幌

浅野 雄也 (27')

ヨドコウ桜スタジアム

19,276

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

レオ セアラの6試合連続ゴールで追いつくも、3試合ぶり勝利とはならず。次節・大阪ダービーでの必勝を誓う

激闘となった前節の横浜F・マリノス戦から中5日。セレッソ大阪は、ホーム連戦となる北海道コンサドーレ札幌との明治安田J1リーグ第11節に臨んだ。先発は前節から2人変更。柴山昌也がインテリオールの一角に入り、前節負傷したカピシャーバの位置にジョルディ クルークスが入り、第6節・柏戦以来5試合ぶりにスタメンを飾った。

立ち上がりは互いにロングボールも入れながらの戦いとなるが、次第に主導権を掴んだのはセレッソ。札幌のプレスを見ながら、繋ぐところ、背後を狙うところを併用。しっかりボールを動かしてチャンスを伺うと、守備でも前からのプレスが機能。札幌のビルドアップのミスを誘う。12分、カウンターから柴山がファーストシュートを放つと、18分には高い位置でのスローインから右サイドを崩し、3人目の動きで田中駿汰がニアゾーンを取ってクロス。中でレオ セアラが合わせたシュートは、GKに阻まれつつゴールに向かったが、直前でDFにクリアされ惜しくも得点とはならず。20分には、相手DFのミスを見逃さずにクルークスが高い位置で奪うと、レオ セアラ、柴山とつないで決定機も、レオ セアラのラストパスがやや伸びて、不完全な体勢で打った柴山のシュートは枠を外れた。

序盤に訪れたチャンスで仕留め切れずにいると、試合の流れは札幌へ傾く。自陣左サイドからいくつかピンチを招くと、27分に失点。相手GKのキックを鳥海晃司が跳ね返したが、セカンドボールを拾われ素早く縦に差し込まれると、抜け出した浅野雄也がダイレクトでシュート。GKキム ジンヒョンも懸命に手に当てたが及ばず、ゴールに吸い込まれた。直後の29分にも札幌に決定機も、鈴木武蔵のヘディングはポストを直撃。セレッソは難を逃れた。「自分たちで流れを失った前半」と試合後に小菊昭雄監督も振り返ったが、札幌が不安定な序盤に先制できなかったことが、この試合を難しくした。

後半はセレッソが勢い良く試合に入るも、徐々に札幌ペースになりかけた58分、小菊監督は再び流れを引き寄せるべく3選手の同時交代を決断。中盤に香川真司、北野颯太、左ウイングに為田大貴を投入すると、ここからセレッソが試合を支配。特に香川がボールを受けて前線に質の高いパスを供給することで、チャンスに繋がっていく。61分、香川が背後に出したパスをレオ セアラがキープ。フォローした北野、毎熊とつなぎ、毎熊のクロスに合わせたのは古巣戦に臨んだルーカス フェルナンデス。完璧に崩した形だったが、シュートがミートせず枠の外へ飛んだ。65分にも、田中駿汰を起点に香川を経由し、最後は為田の折り返しにレオ セアラがフリーで合わせたが、トラップが合わずにシュートには持ち込めず。いくつかの好機を逃したセレッソだが、この流れが良い時間帯に同点に追い付く。68分、札幌DFの縦パスを登里享平がカットすると、香川が素早く前線のレオ セアラへパス。落としを受けたルーカス フェルナンデスが空いたスペースへドリブルすると、最後はペナルティエリア内で相手DFのファウルを誘いPKを獲得。これを背番号9が落ち着いて決め、自身の6試合連続ゴールとなる同点弾を叩き込んだ。

「後半は相手も運動量が落ち、間延びして、数的優位も作れた」と田中が振り返ったように、同点後もセレッソがボールを握って相手ゴールに迫ると、82分には、香川がペナルティエリアのわずかに外の位置でファウルを受けFKを獲得。舩木翔が直接狙ったがキックは枠を外れた。終盤は札幌にカウンターから何度かピンチも招いたセレッソだが、GKキム ジンヒョンが好セーブを見せれば、DF陣も体を張って勝ち越しゴールは許さない。するとラストワンプレー、毎熊のクロスに香川がジャンピングボレーで合わせたが、仕留めることはできず、試合はこのまま1-1で終了した。2試合連続で追い付いての勝点1となったセレッソだが、今節に関しては、「良しとする勝点1にはならない」と香川。試合後の選手たちからは反省の言葉がより多く並んだ。同時に、中2日で迎える次節の大阪ダービーへ、その目は向けられていた。「試合がすぐあるのは幸運だと思って、切り替えてやっていきたい」(香川)。「試合の反省をすることは必要ですが、すぐに次の試合は来る。ブレずにやることも大事。特に次はダービー。ここでしっかり勝点3を取って、また勢いを付けて、勝つ集団になっていきたい」(登里)。試合後は、ゴール裏のサポーターからも大阪ダービーに向けて選手たちを鼓舞するチャントが送られた。現在、リーグ戦では5連勝中の大阪ダービーを制し、次こそは勝点3を獲得してみせる。

監督コメント

■小菊 昭雄監督

「相手は公式戦5試合負けなしでした。スタートは少し出遅れましたが、最近は安定して戦っているチームです。試合前から難しい試合になると思っていました。先制されたことで、その失点が重くのしかかりました。その前まで、攻守に自分たちの狙いが発揮できて、チャンスもたくさん作ることができたのですが、仕留められなかった。ゲームコントロールや決定力を欠いてしまうと、あのような形で先に失点し、難しい試合になってしまう。自分たちで流れを失った前半だったと思います。ただ、後半はまた気持ちを前に、途中から出た選手たちも含めてアグレッシブな姿勢で臨んで同点に追い付けました。そしてチャンスもたくさん作れたことは、前節と同様、成長したところだと思います。先制すべき時間帯で先制すること、追い付いたあとにさらに勝ち越すこと、その力を付けていかないといけないと痛感したゲームでした」

Q:前半20分ごろまでは攻守に素晴らしい内容だったが、以降は自陣左サイドからピンチを招く場面も増えて、失点につながった。前半の中盤以降の流れはどう見ていましたか?
「前半の立ち上がりは、ゲームプラン通り、攻守ともにしっかりと表現してくれました。その中で、相手もロングボールを活用しながら私たちのラインを下げてきました。お互いの良さを出し合う、けん制しあう時間帯だったと思います。もちろん、前半45分の中では相手の時間帯になることも当然あるのですが、ああいう時間帯をしっかりしのぎ切る、守備でのゲームコントロールができれば、また自分たちのゲームに持っていけたと思いますので、そこはしっかり修正していきたいです。前半20分でやれたこと、相手が変化を起こしてきた中でも共有して、自分たちのゲームにしていく部分で課題を感じました」

Q:後半の3枚替え以降は再び流れを引き戻したが、狙いについて
「相手がマンツーマン気味でかなり前半から飛ばしてきたので、後半の15分ぐらいからはデータを見ても失点数が多くなること、疲弊する時間帯があることは共有していました。やはり中盤でスペースや時間もできてきたので、連戦のことも含めて(早めの)交代で、入った彼ら3人がバトンを引き継いで、クオリティのある選手たちで、より優位に進めていきたい、前進していきたい。そういう狙いを持って、投入しました」

Q:これで3試合未勝利となりました。そうした中で、次節は中2日で大阪ダービーです。今のチームの状態と、次節に向けての思いは?
「これからも、どの試合も紙一重の試合が続いていくと思います。今日で11試合目ですが、どの試合もどっちに転がってもおかしくないゲームだったと思います。その中で5勝5分1敗という数字でこれているのは、チームは安定していると思います。この3試合、もちろん、もう少し勝点を積み上げたかったのですが、こういった時にダービーで試合ができることをプラスに捉えたい。私が監督になってからも、ダービーに勝って、そこから一気にチームの成長スピードが上がっていく。そういう2シーズンでした。いいタイミングでガンバとのダービーができることを嬉しく思っていますし、その大一番へ向けて、全員で共有していきたいと思います」

選手コメント

■レオ セアラ選手

Q:今節は前節の借りを返すPKを決めたが?
「チームの手助けになる得点を決めたことは良かったです。ただ、タイトルを目指しているチームはホームで勝点を落としてはいけない。今日の勝点1は悔しいです。次はダービーなので、全員でいい準備をして、次こそ勝ちます」
 
Q:後半、為田選手の折り返しにシュートを打ち切れなかった場面については?
「あの瞬間、ダイレクトで打つか、トラップするか、考えがまとまらないままボールが来て、トラップしたら、大きくなってしまいました」
 
Q:最初の20分は良い時間帯だったが、立ち上がりについて
「そうですね。その時間帯は自分にも決定的なシーンがあったのですが、決め切れず、シバ(柴山)にパスを出した場面も少し大きくなってしまい、少し残念でした。ただ、今は下を向いている時間はありません。次はガンバとの大阪ダービーなので、顔を上げたいです」
 
Q:次節もゴールを決めれば、クラブタイ記録となる7試合連続ゴールとなるが?
「もちろん、決めたい思いはありますが、まずはチームが勝つこと。何よりもチームの勝利にフォーカスしてプレーします。また連勝を続ける第一歩にしたいです」
 

■ルーカス フェルナンデス選手

Q:古巣と対戦した感想は?
「札幌と対戦できたことは嬉しかったです。試合については、前半の立ち上がりは良かったですが、その後があまり良くなかった。同点に追い付けたことは良かったですが、今日は勝利しないといけない試合でした」
 
Q:同点につながったPKは、自身の突破からでした。
「札幌がボールを握ってくることは分かっていましたが、その中でもチャンスがあることも信じていました。自分も含めて得点シーンを逃した後で、PKを取ったことは良かったですが、勝利するためには、チャンスでしっかり決めないといけなかったです」
 
Q:PKの前にあった、毎熊選手のパスから打ったシュートは決めたかった?
「そうですね。あの瞬間は、自分が思っていた部分にミートできず、シュートがズレてしまったことは悔しかったです。ただ、またチャンスは来ると思ったので、すぐ次に向けて集中しようと切り替えました」
 
Q:ペトロヴィッチ監督と話はされましたか?
「挨拶ぐらいですが、話せました。監督には、自分を手助けしてくれて感謝していますし、これからも応援しています」
 

■田中 駿汰選手

Q:札幌と対戦した率直な感想は?
「正直、違和感はありましたけど、楽しかったです」
 
Q:勝点1に終わったことは?
「悔しいですね。この3試合、勝てていないので。特に今日はホームだったので、勝点3を取らないといけなかったですし、悔しさしかないです」
 
Q:試合後、札幌のペトロヴィッチ監督は「駿汰には何もさせなかった」と話していましたが、古巣相手にプレーを知られている部分で、難しさもありましたか?
「あそこまでマンツーマンで来る相手もなかなかいないですし、僕はやっていた側なので。実際、相手にしてみると、やり辛さはありました」
 
Q:後半、3枚替えの後はリズムも良くなりました。相手の運動量が落ちた部分もあると思いますが、自分たちの変化もありましたか?
「自分たちも変えましたけど、相手が落ちてきて、間延びして、数的優位も作れました。やっぱり前半は強度も高く、体力がある内はガンガン来ます。後半落ちることは分かっていましたし、自分たちもボールを握れることは分かっていたので。そこでしっかり点も取れたのですが、逆転まで行けたら良かったです」
 
Q:次節は中2日で大阪ダービーだが?
「この3試合、勝てていないので、とにかくどんな形でも勝つこと。それが全てです。ダービーなので、いつも以上に気合いは入りますが、普段通り、しっかりと自分たちのサッカーをして勝ちたいです」
 

■ジョルディ クルークス選手

Q:左ウイングでの先発は、アビスパ福岡時代を含めて機会は少なかったと思うが、プレーした感触は?
 「欧州では左ウイングでプレーしている時期もありました。今節に向けて準備期間もあったので、特に違和感はなかったです。左でも右でも、チームのためになるのであればプレーしたいですし、今日は左でもプレーできることを示せたと思います」
 
Q:今節はカピシャーバ選手の負傷を受けて先発の機会が巡ってきた形になったが?
「カピシャーバ選手とはいい関係を築けているので、何とも言えないですが、スポーツをしている限り、ケガは誰にでもあります。今回はカピの代わりに僕が出ることになったのですが、とにかく自分ができるベストを尽くしたいと思っています」
 

■柴山 昌也選手

Q:ケガから復帰し、即先発でした。意気に感じた部分もあったのでは?
「素直に嬉しかったですし、攻撃だけではなく守備でも躍動しようと気合いは入っていました」
 
Q:12分の、自身で持ち込んだシュートについて
「自分から見たらニアの上は空いていたし、中を見た時に間に合わないと判断したので、打ったことに後悔はないです」
 
Q:試合全体を振り返ると?
「最初のいい時間帯に先制しないといけなかった。先に取られてしまったことが課題になりました。自分自身のプレーも含めて、もう一回頭をしっかり整理したいと思います」
 
Q:次節は大阪ダービーだが?
「自分がどういう形で関われるか分からないですが、出たらセレッソのために全力でプレーして、勝って帰ってきます」
 

■奥埜 博亮選手

Q:試合を振り返ると?
「序盤にあったチャンスで決め切ることができれば、自分たちのペースにもなったかなと思います。途中から、お互いにロングボールも増えた中で、相手がセカンドボールを拾う回数が増えたかなと思います」
 
Q:3試合未勝利となったが、現状について
「相手も研究してきますが、その中でもチームでまとまって同じ方向を向いて戦うことが大事です。苦しい中でも我慢して戦えば、今日の後半のように自分たちのペースも来ます。一人一人が役割を全うして、自分たちの形を増やしていければと思います」
 
Q:次節は大阪ダービーです。ダービーでの得点も期待されるが?
「そうですね。僕自身、目に見える結果を出していかないといけない。中盤には良い選手もたくさんいるので、結果を出していかないと、早い時間帯での交代にもなる。結果を出していけば、もっと信頼を勝ち取っていける。そこも意識しつつ、チームとしてやろうとしていることもしっかりやりたいです」
 

■登里 享平選手

Q:ペトロヴィッチ監督が「相手の6番を抑えた」と話していたが、対策されている感覚もありましたか?
「対策というか、今日に関しては、相手もマンツーマンで付いてきた中で、ウイングバックやボランチの選手と駆け引きをして、うまく取ろうとやっていたのですが、なかなかボール保持ができず。前から来る相手に対してひっくり返す意識も強くて、なかなかゲームコントロールはできていなかったとは思います」
 
Q:今後、対策をしてくるチームも増えてきそうだが?
「それはどのチームもそうですし、対策はシーズンを通してあることなので。それを上回る術というか、頭と技術でどう変えていけるか。しっかり相手を見ながらやれたら、対策どうこうではなくなるし、自分たち次第。しっかりと自分たちにベクトルを向けながら修正していきたいです。ここから連戦になりますし、ボールを保持したり主導権を握って試合を進めることも大事ですし、試合の入りの部分でもしっかりコミュニケーションを取っていきたいです」
 
Q:3試合未勝利となったが、川崎フロンターレでの経験も踏まえて、こういう状況での心の持ち方について
「試合の反省をすることは必要ですが、すぐに次の試合は来るので、ブレずにやることも大事です。優勝を狙う上で勝点3を取らないといけない試合で落とせばネガティブになることは当たり前ですが、しっかりと切り替えて。特に次はダービーですし、ここでしっかり勝点3を取って、また勢いを付けて、勝つ集団になっていきたいです」
 

■香川 真司選手

Q:後半、香川選手を含む3人同時交代を機に流れも取り戻したが、どう考えながらプレーしていた?
「まず1点が必要な状況でしたし、1点は取れる計算はできるチーム状況なので。ただ、内容どうこうより、今日は勝ち切れなかったことは自分たちの力不足。今日の引き分けは、自分たちが引き起こした問題だったと思います」
 
Q:同じ勝点1でも、前節の勝点1とは意味が違い、今日は勝点3が必要だった?
「もちろんです。前半はいい入りをしていたし、あそこで仕留めないといけない流れの中、あのような失点が重くのしかかった。こういうゲームでしっかり勝ち切らないと。良しとする勝点1にはならないし、反省しないといけない。試合がすぐあるのは幸運だと思って、切り替えてやっていきたいです」
 
Q:中2日で迎える次節の大阪ダービーについて
「時間は短いので、しっかり準備して臨んで、勝つだけです。気持ちをしっかり整えていきたいです」